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髭脱毛でのレーザー照射の痛みについて

読了までの目安時間:約 1分


“レーザーは痛くない”と言い切っている広告もありますが、実際のところ診察室では、あまり痛がらない人もいれば、ものすごく痛がる人もいます。
痛みに対する感じ方は個人差がありますし、また同一人物でもレーザーを当てる部位によって痛さは違います。

特に男性の髭に関してはかなりの痛みが伴います。
レーザーの出力レベルが高ければ、脱毛効果が上がる反面、痛さも増します。
痛いのがどうしてもガマンできなければ、塗る麻酔薬やレーザー照射30分前に貼っておく麻酔薬もあります。

しかしながら、麻酔をしてまで、完全に痛みの感覚をなくしてしまうのは、オススメできません。
なぜなら、人間の皮膚感覚はヤケドを事前回避するバロメーターのようなもので、痛いのはヤケドをする可能性があるというシグナルでもあるのです。

 

ムダ毛をきれいになくす効率的な方法

読了までの目安時間:約 2分


1回のレーザー照射でムダ毛がきれいにならない理由の大きな原因に、いままでにも何度かふれた毛周期の問題があります。

レーザー照射は剃毛したあと、皮膚の表面には作用しないレーザーがメラニンに作用して、毛根にダメージを与えると言いましたが、この場合、表皮に生えていたのは、本来あるべき毛の全体量の3分の1に過ぎません。

あとの毛は、毛根自体が眠っている休止期の状態か、退行期と言って成長し終わった毛が抜け落ちたばかりの状態です。
このような毛根の場合、表皮から5ミリほどの深さのメラニンまで作用するはずのレーザーも太刀打ちできなくなります。
通常、レーザーを1回照射後の毛の再生率(注・ここでは、単純に表皮に生えてくる毛のこと)は50~60%、2回目の照射で20~30%、3回目の照射後は10%ほどだというデーターがあります。
つまり、1回目の照射ではどんなに多く見積もっても全体の毛根の半分しかダメージを受けないことになります。

休止期や退行期の毛根が大きな理由とすると、考えられる小さな理由は、たいへん打たれ強い毛根の存在とレーザーの打ちもらしといったことがあります。

レーザーで脱毛するときの最大のリスクにヤケドがあります。
レーザーを当てると一時的に皮下に5ミリぐらいの深さのメラニンのある場所の温度が上がって、毛根がダメージを受けるわけですが、そのとき、肌質によってはヤケドを起こしてしまう可能性があります。

また、レーザーの出力レベルが高ければそれだけ高い放熱のために毛根周辺もダメージを受けるのですが、当然、ヤケドの可能性が高まることになります。

このように、肌質と出力レベルの微妙な調整は、色差計というメラニンの含有量を計る機械を使って医師が判断します。

男性向き?レーザーで脱毛できるのは?

読了までの目安時間:約 4分


レーザー脱毛理論で使われたのは、黒い色に反応するルビーレーザーでした。
この黒い色というのは、皮膚でいうとメラニンに反応することになります。
もともと黒いアザ(母斑細胞母斑、ホクロ、ソバカス、老人斑、扁平母斑など)の治療に使われてきたのがルビーレーザーで、
治療中アザが消えるとともに、アザの上に生えていた毛も生えてこなくなってきたことがきっかけになって、脱毛理論が成立したとも言われています。

レーザー照射によって皮下の黒い毛及び毛根部に熱が吸収されます。
そのあとの放熱によって毛の製造工場とも言える、皮脂腺開口部や毛球部にも熱的損傷が与えられた結果、毛が生えなくなるわけです。

いわば、アメリカ率いる国連軍のスカッドミサイルが、イラクの武器工場と言われる建物を空爆するのと似た状態です。

スカッドミサイルはレーザーで、武器工場が毛根周辺と考えられます。
はた迷惑なものを製造しないように徹底的にダメージを与えていくのが、レーザー脱毛の仕組みです。

しかし、1回の空爆ですべてを破壊できなかったように、レーザーも1回でムダ毛をすべてきれいに毛根からなくしてしまうというわけにはいきません。


医療レーザー脱毛のメカニズムについて


アメリカで開発された脱毛用レーザーとは?

1983年にハーバード大学のロックス・アンダーソン教授が「選択的光熱治療」についての論文を発表し、1960年に誕生したレーザーの活用は、医療分野で目ざましく発展することになりました。

アンダーソン教授の「選択的光熱治療」とは、部分的に選択したところにレーザーを当てて熱を加え、治療を行うといった意味です。

レーザー光は、その特性によって、青や赤、黒や茶色といった色を感知してその部分にだけ集中的に熱を加え、組織を破壊することができるのです。
言わば、通常の肌色の皮膚にはダメージを与えることなく、色がついた部分だけに反応するわけです。

いまでは、一般の人たちもよく知っているとおり、皮膚科や形成外科などでホクロやシミ、ソバカスなどがレーザー治療で傷も残らず、きれいに治すことができるのは、この選択的光熱治療のおかげなのです。

その流れから96年には、アンダーソン教授の弟子ともいえるメラニー・グロスマン博士が発表して注目されたのが、ルビーレーザーによる脱毛理論です。

しかし、ルビーレーザーはメラニンの含有量の少い白人の皮膚には炎症は起きないのですが、メラニンの多い日本人にとっては、表皮に炎症を起こしてしまうものなのです。

その当時、アメリカで日系3世の物理学者のフルモト博士が開発したアレキサンドライトレーザーは、日本人にとってまさに福音をもたらすようなものでした。
表皮に傷をつけずに、毛根とその周辺のメラニンだけにダメージを与えることが可能になったのです。

メンズ・レーザー脱毛あれこれ

読了までの目安時間:約 3分


日本の現状


日本でレーザー脱毛が本格的に開始されて時間が経過しており、サイノシュア社のアレキサンドライトレーザー(LPIR)については、治療成績はかなりの満足度が得られているようです。
毛の発生部位については、いくつかの説があり、まだしばらく議論が続くと思われますので、現時点で厳密にレーザーの破壊すべきターゲット部位は確定できません。
やはり、「毛包全体」と考えておくのが無難でしょう。

日本人の肌に合った脱毛レーザーの「波長」や「照射時間」「照射エネルギー」などについても、医師の間にはかなりの経験と意見の一致がみられるようになってきており、治療成績の向上に役立つものと思われます。
また照射時間(パルス幅)を一定の時間内で自由に変えられる半導体レーザーも導入されつつあり、レーザー脱毛の未来は期待に満ちていると言っても過言ではないと思われます。


脱毛の未解決な問題


①レーザー脱毛は皮膚の表面からレーザー光を照射して、毛根を含む発毛組織を壊してしまう治療法ですが、皮膚のヤケドは絶対に避けなければなりません。
照射エネルギーが強ければ強いほど脱毛効果はよい訳ですが、患者さんの皮膚の状態によって、ヤケドを避けるため出力を下げざるを得ない場合があります。

②毛は周期的に生え替わっており、完全な休止期には効果がない(ターゲットのメラニンがない)と言われています。
従って成長期や休止期終了期から成長初期の毛芽を(皮膚表面には出ていない)狙って周期的に照射する必要があり、数回では終了できません。

③同一照射部に太い毛と細い毛が混ざっており、細い毛はやや治療効果が弱い。

以上のように、レーザー脱毛は毛の太さや肌の色によって効果が違うといった、ファジーな部分がつきまといます。


脱毛の副作用について


原則的には、ヤケドの心配を除いて、副作用はないと考えて差し支えないと思われます。

アザ治療のレーザーの中には、波長の短いレーザーがあり、15年以上アザ治療に使われています。
しかし、発ガンなどの後遺症はありません。
紫外線の作用と同じ意味で注意して見ていかなければいけない面もあると思いますが、現在、アメリカではエキシマレーザー(紫外線の波長)を使った治療もFDA(米国食品医薬品局、日本でいうなら厚生省)の許可を受けています。
繰り返しになりますが、脱毛レーザーの波長は可視光線ですので、あくまでも、熱作用のみと考えています。

男性が脱毛?レーザー脱毛の理論とは?

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正常な状態では、表皮にもメラニン色素が数多く含まれています。
レーザーは皮膚の表面を照射するわけですから、表皮を傷つけずに、さらに深い所にある毛根のメラニン組織を壊すことは大変難しいとされてきました。
大雑把に例えれば、タマゴをゆでるとき黄身から先にゆでるようなことですから。

ところが、天才は、やはり、現れたのです。

1983年ハーバード大学のR・アンダーソン教授が”Selective Photothermolysis(選択的光熱治療)というレーザーの理論を発表して、以後これが、レーザー治療のバイブルとなっています。
この理論の骨子は、“周囲の組織を傷つけずに、標的の組織だけを破壊するにはどうすればよいか”ということです。

脱毛に当てはめると表皮や他の組織を傷つけずに“毛包”や“毛包周囲組織”だけを選択的に破壊するにはどうしたらよいか?ということになります。

ここで、レーザーの熱作用について、繰り返しますと、“可視光線の領域では、特定の波長の吸収する色素があった場合、光エネルギーはその色素に吸収され、
大部分が熱エネルギーに変換され、その色素の温度が上昇し、やがてその色素から周囲の組織に熱が拡散し、熱障害を及ぼす”わけです。

メラニンは表皮内にある唯一の色素で、可視光線を吸収して熱変性を受けますので、レーザー治療の格好のターゲットです。

簡単にまとめると脱毛レーザーの備えていなければならない条件は、

①メラニン色素を含む毛根組織によく到達し、かつ選択的に吸収される「波長」で

②熱エネルギーが毛包とその周辺だけに止まる「照射時間」で

③毛包を破壊するのに十分な「照射エネルギー」を有すること。

この3つの条件を満たすことが理論上重要なポイントになります。
すでに日本でも数種類の脱毛レーザーが使われていて、どのような条件設定が日本人にベストであるか、いずれはっきりするでしょう。

レーザー脱毛のきっかけを作ったのは、1996年アメリカで発売されたルビーレーザーを用いた永久脱毛の論文です。
ルビーレーザーはアメリカで多く使われていますが、日本ではあまり普及していません。
代わりに、日本では、アレキサンドライトレーザーが主流になっています。
その理由は、白人と日本人では肌の色が違うからです。

また、照射時間が変えられる半導体レーザーも上陸してきました。
これらの違いは吸収曲線を参考にして考えれば分かると思います。

単純に比較すると波長の短いルビーレーザーはアレキサンドライトやダイオード(半導体)レーザーより、メラニンに吸収されやすく、皮膚のメラニンの少ない白人に向いており、逆に色の濃い日本人は、皮膚吸収されすぎてヤケドを起こしやすいようです。
照射時間が短いという理由もあります。

『照射時間』について付け加えると、『熱緩和時間』という概念があります。
これは、「レーザー光を照射して目的とする色素のみに、熱エネルギーを集中して、周囲組織に熱障害を及ぼさないようにするには、ターゲットに吸収された熱の半分が周囲に拡散する時間(thermal relaxation time:熱緩和時間、つまり熱の半減期)よりも短い時間内にレーザー照射を終了すればよい」という考え方です。
熱緩和時間は、皮膚、毛包、その他の組織でも熱の拡散理論によって数学的に計算されています。
つまり表皮をヤケドさせないで、安全な脱毛を行うためには、「表皮の熱緩和時間よりも長く、毛包の熱緩和時間よりも短い時間で照射すればよい」ということになるわけです。

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