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男性が脱毛?レーザー脱毛の理論とは?

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正常な状態では、表皮にもメラニン色素が数多く含まれています。
レーザーは皮膚の表面を照射するわけですから、表皮を傷つけずに、さらに深い所にある毛根のメラニン組織を壊すことは大変難しいとされてきました。
大雑把に例えれば、タマゴをゆでるとき黄身から先にゆでるようなことですから。

ところが、天才は、やはり、現れたのです。

1983年ハーバード大学のR・アンダーソン教授が”Selective Photothermolysis(選択的光熱治療)というレーザーの理論を発表して、以後これが、レーザー治療のバイブルとなっています。
この理論の骨子は、“周囲の組織を傷つけずに、標的の組織だけを破壊するにはどうすればよいか”ということです。

脱毛に当てはめると表皮や他の組織を傷つけずに“毛包”や“毛包周囲組織”だけを選択的に破壊するにはどうしたらよいか?ということになります。

ここで、レーザーの熱作用について、繰り返しますと、“可視光線の領域では、特定の波長の吸収する色素があった場合、光エネルギーはその色素に吸収され、
大部分が熱エネルギーに変換され、その色素の温度が上昇し、やがてその色素から周囲の組織に熱が拡散し、熱障害を及ぼす”わけです。

メラニンは表皮内にある唯一の色素で、可視光線を吸収して熱変性を受けますので、レーザー治療の格好のターゲットです。

簡単にまとめると脱毛レーザーの備えていなければならない条件は、

①メラニン色素を含む毛根組織によく到達し、かつ選択的に吸収される「波長」で

②熱エネルギーが毛包とその周辺だけに止まる「照射時間」で

③毛包を破壊するのに十分な「照射エネルギー」を有すること。

この3つの条件を満たすことが理論上重要なポイントになります。
すでに日本でも数種類の脱毛レーザーが使われていて、どのような条件設定が日本人にベストであるか、いずれはっきりするでしょう。

レーザー脱毛のきっかけを作ったのは、1996年アメリカで発売されたルビーレーザーを用いた永久脱毛の論文です。
ルビーレーザーはアメリカで多く使われていますが、日本ではあまり普及していません。
代わりに、日本では、アレキサンドライトレーザーが主流になっています。
その理由は、白人と日本人では肌の色が違うからです。

また、照射時間が変えられる半導体レーザーも上陸してきました。
これらの違いは吸収曲線を参考にして考えれば分かると思います。

単純に比較すると波長の短いルビーレーザーはアレキサンドライトやダイオード(半導体)レーザーより、メラニンに吸収されやすく、皮膚のメラニンの少ない白人に向いており、逆に色の濃い日本人は、皮膚吸収されすぎてヤケドを起こしやすいようです。
照射時間が短いという理由もあります。

『照射時間』について付け加えると、『熱緩和時間』という概念があります。
これは、「レーザー光を照射して目的とする色素のみに、熱エネルギーを集中して、周囲組織に熱障害を及ぼさないようにするには、ターゲットに吸収された熱の半分が周囲に拡散する時間(thermal relaxation time:熱緩和時間、つまり熱の半減期)よりも短い時間内にレーザー照射を終了すればよい」という考え方です。
熱緩和時間は、皮膚、毛包、その他の組織でも熱の拡散理論によって数学的に計算されています。
つまり表皮をヤケドさせないで、安全な脱毛を行うためには、「表皮の熱緩和時間よりも長く、毛包の熱緩和時間よりも短い時間で照射すればよい」ということになるわけです。

 

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